米大リーグのブルワーズ対ドジャース戦が8日(日本時間9日)、ミルウォーキーで行われ、ドジャースの「1番、DH」で出場の大谷翔平は一回、今季メジャーデビューから11イニング連続無安打の大リーグ記録を樹立したミジオロウスキーのカーブを捉え、中越え31号本塁打を放ちました。打球速度174㌔、飛距離131㍍の完ぺきな当たりでした。
ドジャースでオールスターゲーム前に打った本塁打数は、2019年のベリンジャー(現ヤンキース)の30号が最多で、大谷は球団新記録を作りました。先頭打者本塁打は今季9本目。安打数も100本に乗せました。
ミジオロウスキーは、02年4月3日、ミズーリ州生まれで22年、ドラフト2巡目でブルワーズに入団。今季途中にMLBに昇格し、6月12日のデビュー戦で5回を無安打、20日の2戦目は6回をパーフェクトに抑え、先発投手がデビューから11回連続無安打に抑えたのは初めてでした。
大谷の本塁打の後、2番ベッツから5者連続三振を奪うなど、2㍍1㌢の長身右腕から最速164㌔の快速球と変化球で三振を積み重ね、大谷の第2打席は打たれたカーブで三振、第3打席は四球など、六回まで12奪三振の力投を披露しました。被安打4、与四球1、失点1で勝利投手の権利を得て、降板しました。
対照的な投球を見せたのが、史上20人目の3000奪三振を記録したばかりのカーショー。両コーナーと高低に直球と変化球を丁寧に投げ分けて打たせて取る投球。同じく六回まで投げ、被安打6、奪三振3、与四死球2、失点2の先発投手の責任を果たす内容でした。
結局、大谷は3打数1安打1打点、1三振、1四球、1本塁打で、打率は2割8分1厘。試合は3ー1でブルワーズが勝ちました。
それにしても、大谷対ミジオロウスキーの迫力ある対戦、メジャーを代表する37歳と23歳のルーキーの投げ合い。見応えのある一戦でした。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。