8月16日の巨人対阪神戦(東京ドーム)で、巨人の監督、コーチ、選手の全員が永久欠番の背番号「3」のユニホームを着用してプレーすることになりました。6月3日に亡くなった長嶋茂雄さんの追悼試合として開催されるものです。

 巨人では、2017年に「沢村栄治生誕100周年記念試合」として、同氏の故郷、三重県伊勢市で行われたオープン戦の日本ハム戦で、チーム全員が永久欠番「14」のユニホームを着用。

 20年9月には川上哲治さんの「生誕100周年記念試合」として全員で永久欠番の「16」のユニホームでプレーし、この試合では菅野智之(現オリオールズ)が八回途中まで2失点と好投し、吉川尚輝がサヨナラ打を放って勝利しました。

 長嶋さんの追悼試合を阪神戦にしたのは、1959年6月25日のプロ野球初の天覧試合で村山実投手から打ったサヨナラ本塁打など、長嶋さんが現役時代から宿敵・阪神戦で数多くの名勝負を長嶋さんが演じてきたからです。

 監督としても、巨人の指揮官最終年となった2001年には、東京ドームでの阪神との開幕戦で新人の阿部慎之助捕手(現監督)をスタメン起用しました。最後の采配も10月1日の阪神戦(甲子園)でした。思い出の詰まった伝統の一戦で、巨人ナインが栄光の背番号「3」で熱い思いを継承します。

 米大リーグでは、毎年4月15日を「ジャッキー・ロビンソン・デー」として初の黒人メジャー選手が大リーグでプレーした日として讃え、全球団の選手がロビンソンの背番号「42」のユニホームを着用しています。プロ野球も、6月3日か6月25日を「長嶋茂雄デー」として、全球団の選手が背番号「3」を着用することを提案したいと思います。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。