米大リーグのロイヤルズ対ドジャース戦が28日(日本時間29日)、カンザスシティのカウフマンスタジアムで行われ、ドジャースの大谷翔平は「投打二刀流」として、「1番、投手」で出場、初回にいきなり163.6㌔の右肘手術から復帰後、最速の快速球を披露しました。

 復帰後3試合目の先発登板の大谷は、初回、先頭のインディアには161㌔の直球で二飛に打ち取りました。続くウィットJrにはスイーパーを左前打され、ガルシアには四球と、一死一、二塁のピンチを迎えました。

 ここで4番パスクァンティーノには連続で直球を投げて2ストライクに追い込むと、3球目に163.6㌔の快速球で詰まらせ、ニゴロ併殺に仕留めました。大谷はエンゼルス時代の2022年9月10日のアストロズ戦でマークした163.2㌔を上回り、メジャーでの自己最速を3シーズンぶりに更新しました。また、今季ドジャースの投手が記録した球速でも最速となりました。

 二回は、ペレスを内角高めの速球で詰まらせての中飛、キャグリオーンをスライダーで空振りの三振、ロフティンをスイーパーで捕飛に打ち取りました。

 ここで降板した大谷は、2回を投球数27、被安打1、与四球1、奪三振1、無失点の上々の内容でした。

 大谷は打者としては4打数無安打、3三振と快音は聞かれず、試合も9ー5で敗れたが、「投手大谷」が、一段の冴えを見せた試合でした。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。