プロ野球のソフトバンク会長で、巨人の現役時代に868本塁打を打ち「世界のホームラン王」と呼ばれた王貞治さんが中心となり、プロとアマの垣根を越えて野球振興に取り組む「球心会」が一般社団法人として設立され、26日に都内で記者会見が行われました。
会見には、球心会の王代表と、副代表に就いた日本代表「侍ジャパン」前監督の栗山英樹さんが出席し、活動方針などについて説明しました。
それによると、球心会は今後、プロ野球や高校、大学などアマ球界と連携し、様々な取り組みを進めていきます。野球界の50年後、100年後を見据え、その第一歩として幼少期の子どもたちに野球に触れる機会を提供していくと表明しました。
例えば、プロ野球日本シリーズやアマの全国大会などで子ども向けの体験イベントを実施します。また、子どもや保護者向けに情報発信するプラットフォームの開設計画も発表されました。地域の少年野球チームの特徴や評価などが分かる保護者向けサイトも想定しています。
会見では、今月3日に89歳で死去した巨人の長嶋茂雄終身名誉監督が生前、王代表に送った「私ができることがあれば大いに協力したい。さらに野球界がひとつとなり、野球人気が高まることを期待しています」との手紙が紹介されました。
王代表は「野球界のお役に立てる仕事をしようじゃないかと思って設立した。長嶋さんがそういう思いを強く持っていてくれたことがうれしい」と話しました。
ONが野球振興に向かって進む取り組む動きを応援したいと思います。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。