2年ぶりにDeNAに復帰したトレバー・バウアー。2020年の米大リーグ・レッズ時代にはサイ・ヤング賞を獲得した大投手は、広い視野と鋭いの観察眼を持ち合わせ、チームの投手陣に助言して好影響をもたらすだけでなく、他球団の投手を分析して、自分の投球に生かしています。

 そのバウアーが「間違いなくメジャーでいつかプレーできる投手。彼から学ばないといけないところがある」と語るのが、西武の今井達也です。というのも、17日の西武戦で2人は投げ合い、バウアーは九回途中3失点と好投したものの、球団記録の17奪三振で完封した今井との投げ合いに敗れ、その時の投球に感心したからです。

 「今井の球を離すポイントはとても低い所から投げる。他の投手にない軌道。速い真っ直ぐ、緩い真っ直ぐがある」と語り、「まるでポール・スキーンズ(パイレーツ)の様なスタイル」と、メジャーで活躍する投手の名を挙げて絶賛しました。

 2年前は、現在ドジャースに所属する山本由伸(当時オリックス)や佐々木朗希(同ロッテ)の投球を見て、自らの投球に生かしたそうです。

 今井は21日現在、6勝2敗、防御率1.17の好成績を残し、西武のエースとしてチームを引っ張っています。現時点ではメジャー志向を公言していないが、大リーグで通用する実力があるのは多くの関係者が認めており、今井の今後の言動に注目が注がれます。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。