第107回全国高校野球選手権千葉大会の組み合わせ抽選会が12日行われ、3日に亡くなった長嶋茂雄さんの母校・千葉県立佐倉高校は、7月12日に千葉工と初戦を戦うことになりました。

 佐倉高校の佐藤樹主将は、偉大な先輩について「元気で勢いがある選手」と印象を語り、試合については「自分たちの野球をすることは変わらない」。訃報を受け、チーム全体で明るく元気にプレーする大切さを再認識したそうで、「全員で声を出し、チーム一丸となって戦えるようにプレーする」と、ミスターイズムを継承していくことを誓いました。

 佐倉高校の前身は、佐倉藩(11万石)の藩校として、1792年(寛政4年)設立。特に幕末は蘭学、英学などの洋学を積極的に取り入れ、「西の長崎、東の佐倉」と言われました。

 長嶋さんは高校3年の夏、千葉県予選でベスト4に残り、南関東大会(千葉、埼玉の計8校が参加)に進み、準々決勝の熊谷高校戦でバックスクリーンに運ぶ130㍍の超特大本塁打を放ちました。甲子園には出場できなかったが、プロ野球、大学野球から注目される選手となりました。

 高校野球の地方予選は14日の沖縄県から始まり、今年も多くのドラマが演じられるだろうが、佐倉高校の戦いぶりにも注目したいと思います。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。