米大リーグは27日(日本時間28日)、先週(19日〜25日)の週間MVPを発表し、ナ・リーグはカブスの鈴木誠也外野手(30)が、ルーキーだった2022年4月以来2度目の受賞となりました。日本人選手では今季初、昨年最終週の鈴木と同学年の大谷翔平(ドジャース)以来。ア・リーグはエンゼルスのテーラー・ウォード外野手(31)で、こちらも2度目の受賞となりました。

 鈴木は、20日のマーリンズ戦で2ランを含む3安打4打点、23日と25日のレッズ戦ではともに決勝3ランを放つなど、3本塁打を含む25打数12安打の打率4割8分、10打点を叩き出しました。この間、打点部門では両リーグ単独トップに立ちました。また、カブスではカイル・タッカーに次いで今季2人目。

 大谷がエンゼルス時代、打撃面でともにチームを引っ張ったウォードは、3本塁打を含む27打数11安打の打率4割7厘12打点。前週から10試合連続長打の球団新記録もマークしました。

 鈴木とウォードの受賞両選手と親交の厚い大谷は、同日の敵地のガーディアンズ戦の四回、二死一塁の場面で、バイビーが投げた初球の外角の甘いカットボールを巧みに左翼へ流し打ち、打球速度168.2㌔、飛距離110.3㍍の本塁打で両リーグ最速で3試合連続の20号に到達しました。

 チーム55試合目での20号は年間58.9本ペース。また、エンゼルス時代の23年6月12日のレンジャース戦で記録した自己最速の20号到達記録を17日も塗り替えました。

 本塁打トップの大谷、打点1位の鈴木。ともに30歳の両主砲が、ナ・リーグのリーグ優勝決定シリーズまで競っていくでしょう。

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  1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。