日本高校野球連盟は21日、導入を検討している7イニング(回)制について加盟校や一般向けのアンケートを行うと発表しました。また、熱中症対策として、公式ホームページに新たに熱中症の対策を呼びかける特設サイトを開設しました。

 アンケートは、6月中旬から実施の予定。約4000校の加盟校に実施するほか、一般向けに調査会社へ委託し、調査票による質問形式で回答を得ます。高校野球ファン向けには、高野連のホームページで記名による自由記述形式でも受け付けます。

 高野連は、球児の健康対策などを目的に、7回制導入に関する議論を進めており、今秋の国民スポーツ大会でもでも実施されます。春夏の甲子園大会での導入については、今年12月の理事会で対応策をまとめるとしています。

 一方、特設サイトは、大阪大学大学院のスポーツ医学教室と理学療法士の団体による監修のもとで作られ、練習中や試合中には脳や臓器など体の内部の温度を下げることが大切だと呼びかけています。

 具体的には、シャーベット状に凍らせたスポーツドリンクなどを飲むことや、投球練習の後などに10度から15度に冷やした水に手のひらを約10分間、浸すことなどが効果的だとしています。

 このほかにも熱中症対策を掲載したポスターを4000枚以上作成し、今月中に各都道府県高野連と全国の加盟校に配布して球場などへの掲示を呼びかけるということです。

 今夏も猛暑が予想されており、こうした高野連の対策は、積極的に実施して欲しいものです。

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  1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。