昨季、米大リーグ史上初の「50本塁打、50盗塁」(実際は54本塁打、59盗塁)を達成したドジャースの大谷翔平。今季も新たな記録を更新することが予想されるが、その1つが「シーズン得点記録」です。

 これまでの年間得点1位は、ナ・リーグが1894年にビリー・ハミルトン(フィリーズ)の「196得点」。ア・リーグは1921年にベーブ・ルース(ヤンキース)がマークした「177得点」。大谷は10日(日本時間11日)現在、40 試合終了時点で「43得点」で、162試合で換算すると、「174得点」になります。大谷は、例年、6月以降に打撃成績が上昇していくだけに、大リーグ記録更新の可能性は十分あります。

 ハミルトンはこの年、220安打を放って、打率4割3厘。四球数128はリーグ最多、盗塁数もリーグトップの97でした。

 「投打二刀流」では、常に大谷の記録の対象となっていたベーブ・ルースはこの年、打率3割7分8厘、59本塁打を記録し、ヤンキースをチーム史上初のア・リーグ優勝に導く打撃を見せました。

 今季の両リーグの得点王争いを見ると、ナ・リーグは大谷の「43得点」が2位に11点差を付けトップ。ア・リーグはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の「37得点」が2位に7点差を付けて1位と、昨季のリーグMVPがともにトップに立っています。

 大谷がどこまで「得点」を伸ばせるか、注目していきたいと思います。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。