米大リーグ・マーリンズ対ドジャース戦が5日(日本時間6日)、フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われ、ドジャースの大谷翔平は2試合ぶりとなる9号2ランを放ちました。打球速度189.7㌔は、メジャーで今季最速となる当たりでした。

 同球場では、2023年WBC決勝で、大谷が米国のマイク・トラウト(エンゼルス)を三振に仕留めて「侍ジャパン」が世界一になりました。また、昨季は9月19日に大谷が「50本塁打、50盗塁」を達成した場所です。

 3点リードで迎えた五回、無死二塁での第3打席。22年のサイ・ヤング賞投手のサンディ・アルカンタラが投げた157.2㌔の速球を捉えると、弾丸ライナーで右翼のドジャースのブルペンに飛び込み、フィジカルセラピストであるジョナサン・アーブ氏がグラブでキャッチしました。

 アルカンタラとは、4月29日にも対戦。初回に先頭打者アーチを放ち、この一発が第1子となる長女誕生後、8試合、34打席目にして初本塁打となる「パパ1号」となった投手でした。

 また、この試合では、韓国プロ野球から今季ドジャース入りしたキム・ヘソンが「 9番、二塁」で初めて先発出場を果たし、4打数2安打1打点、1盗塁を決めてチームの勝利に貢献した記念試合でもありました。

 アジアからのチームメイトの初安打を自分のことのように喜んだ大谷。ドジャースは、山本由伸、佐々木朗希とともに、4人のアジア出身選手の活躍で勝ち星を積み重ねていく展開となりそうです。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。