米大リーグ・カブスの鈴木誠也は1日(日本時間2日)、ピッツパークでのパイレーツ戦で2本塁打を放ち、チームを8ー3の勝利に導きました。これで打率、本塁打、打点の打撃3部門で、同学年のライバル・大谷翔平(ドジャース)をいずれも上回る好調さを、現時点で披露しています。
パイレーツの先発は、昨季ナ・リーグ新人王の剛腕右腕・スキーンズ。前回登板の26日のドジャース戦では6回1/3で無失点勝利の好投を見せました。鈴木は、初回の第1打席こそ右飛に終わったが、三回の第2打席は四球、五回の第3打席は、2ー2の同点から左越えソロ本塁打を放ち、勝ち越し。この回でスキーンズは降板。鈴木は七回の第4打席に3番手のニコラスから左越え2点本塁打を放ち、5ー2と3点のリードを奪いました。九回の第5打席は右飛。
昨季の本塁打と打点の2冠王で打率も2位だった大谷は打率.287、7本塁打、10打点。これに対し鈴木は、打率.295、9本塁打、28打点と、全て大谷を上回りました。
ドジャースとの東京ドームでの開幕戦は、8打数無安打に終わった鈴木。一方、大谷は8打数3安打、1本塁打、打点と、最高のスタートを切り、明暗の別れた2人だったが、調子を上げてきた鈴木が、大谷を全ての数字で上回る活躍を見せています。
鈴木の本塁打ペースは、162試合では46本。日本人右打者初の30本どころか、40本も狙えることになったが、果たして、どこまで数字を伸ばせるか。大谷との打撃3部門の争いとともに、俄然、注目が高まってきました。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。