巨人対広島戦が30日、東京ドームで行われ、巨人の先発・山崎伊織投手(26)が7回を5安打無失点に抑え、4勝目を挙げました。山崎はこれで開幕から35回連続無失点のセ・リーグ記録を更新しました。
最大のピンチは、七回一死一、二塁。その前の回で2点先取してもらいながら、同点となる2人の走者を背負ってしまいました。しかし、代打攻勢を仕掛けてきた広島の坂倉、堂林をフォークで連続三振に仕留めました。
開幕前は先発の座も危ぶまれていました。オープン戦は5試合で防御率6.48。「このままではダメだ」と、投球時のテイクバックを小さめに修正するため、制球の土台となる体幹を鍛え直しました。フォークも改良するなど工夫を重ね、開幕後の好投につなげました。
この結果、今季は5試合に先発し4勝0敗。投球回35、被安打22、奪三振32、与四球4、与死球1と、完璧な投球を続けています。
これまでのセ・リーグ記録だった、1963年の中井悦雄、2023年の村上頒樹(ともに阪神)の31回を更新。あとは、パ・リーグ記録の21年の平良海馬(西武)の38回、プロ野球記録の1939年の高橋敏(阪急)の38回1/3にどこまで迫り、更新できるか、注目されます。
ちなみに、「開幕から」という条件を外すと、無失点記録の1位は1958金田正一(国鉄)の64回1/3です。
◇◇◇◇
1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。