来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の出場20チームが出そろいました。

 1次ラウンドは4プールに分けられ、3月5日〜11日に行われます。プールAはプエルトリコが会場で、プエルトリコ、キューバ、カナダ、パナマ、コロンビアが対戦します。プールBは米国が会場で、米国、メキシコ、イタリア、英国、ブラジルが参加。プールCは東京ドームが会場で、日本、豪州、韓国、チェコ、台湾が対戦。プールDは米国が会場で、ベネズエラ、ドミニカ共和国、オランダ、イスラエル、ニカラグアが参加します。

 各プール上位2チームが13、14日に米国で開催の準々決勝に進出。準決勝は15、16日に米国で行われ、決勝は17日、米国フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで開催されます。

 参加国の中で注目されるのは、「野球後進地域」と言われる欧州連盟傘下のオランダ(世界ランキング7位)、イタリア(14位)、チェコ(15位)、英国(18位)、イスラエル(19位)の5チーム。

 最近、活気付いているのはチェコで、2023年の前回大会で初めて本戦に進み、日本と同組だった1次ラウンドで1勝をマークしました。当時の代表メンバーのマレク・フルプは巨人に育成契約で入団したほか、二軍戦イースタン・リーグの新潟に加わった投手もいました。

 他にも、欧州で強豪のオランダやイタリアも「野球強豪地域」のチームを倒す番狂せの可能性もあり、欧州勢の活躍が、野球が世界へ広がるきっかけになると思います。

 連覇を狙う日本は、まず1次ラウンドでライバルの韓国、台湾や最近力を付けている豪州、躍進著しいチェコの「プールC」を勝ち抜くことに全力を注ぐ必要があります。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。