ヤクルトの石山泰稚投手(36)が、開幕から8試合の登板で1イニングずつ投げ、合計24選手を全て出塁を許さない「完全投球」を続けています。

 20日の巨人戦(神宮)も九回に登板、1イニングを1三振を含む三者凡退に抑え、チームのサヨナラ勝利につなげました。

 石山は今季、3月28日の巨人戦(東京ドーム)に登板して1回、打者3人を1三振を含む三者凡退に仕留めたのをスタートに、登板毎に1イニング投げて全て三者凡退に抑え続けています。4月2日の広島戦(神宮)は今季1ホールド。4日の中日戦(神宮)も2三振で2ホールド、5日の中日戦(神宮)では3者連続3球三振で1セーブ。8日の阪神戦(甲子園)も1三振で2セーブ、9日の阪神戦(甲子園)も1三振で3セーブ、17日の阪神戦(神宮)も2三振で3ホールド、20日の巨人戦も4ホールドを挙げました。

 石山は、1988年9月1日、秋田県生まれで、金足農高ー東北福祉大ーヤマハを経てヤクルト入団。2013年に3勝3敗10セーブした以降、13年連続して実績を残し、通算29勝39敗93セーブ、防御率3.37の成績を残しています。

 石山はいわゆる「ハンカチ世代」で、ハンカチ当人の斎藤佑樹(元日本ハム)は既に引退し、同期の田中将大、坂本隼人(ともに巨人)らも「勤続疲労」の兆候が現れているのに対し、「36歳にして尚も進化を続けている石山」は、驚異的存在といえます。

 「開幕から走者を全く出さない投球」をどこまで続けられるか、注目していきたいと思います。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。