米大リーグ・レンジャーズ対ドジャース戦が18日(日本時間19日)、テキサス州アーリントンで行われ、ドジャースの先発・山本由伸は7回投げて投球数102、被安打5、奪三振10、無四球、無失点で、3勝目(1敗)を挙げました。これで日米通算80勝をマーク、連続イニング無失点も18まで伸ばし、防御率は0.93でナ・リーグトップに立ちました。

 大谷翔平が妻の出産のため、今季初めて欠場した試合。山本は初回に大谷の代わりに1番に入ったエドマンの先頭打者本塁打で1点の援護をもらうと、スコアボードにゼロを並べました。二回一死二塁、三回二死一、二塁などピンチを招いても本塁を踏ませず、自己最多タイの10三振を奪いました。

 今季、自己最長のイニングとなった七回は、一死一塁でバーガーを外角低めのスライダーで空振りの三振に仕留めると、スタートを切っていた一塁走者を捕手のスミスが二塁で刺し、併殺で締めくくりました。

 好投の原因に、相手投手がサイ・ヤング賞を2018年から2年連続で獲得したデグロムだったことが挙げられます。山本と同じ七回まで投げ、投球数96、被安打3、奪三振7、与四球1、失点1。デグロムと今季メジャー最高の「投手戦」となったため、山本は、1点も与えられない状況での投球となり、その緊張感が好投をもたらしたと言えます。

 大リーグ最高の投手の1人と評価されるデグロムとの投げ合いを制した山本。大谷が「日本人では無理」と言われた本塁打王を獲得したように、日本人が一度も獲得していない「サイ・ヤング賞」を取ることも夢ではなくなってきた感じがします。

    ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。