楽天のドラフト1位・宗山塁(明大)は16日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム福岡)でプロ1号本塁打を放つなど、1年目から実績を残しているが、宗山が昨年までプレーしていた東京六大学野球リーグ戦では、今年も逸材がそろっています。
まず、父親が元プロ野球選手だった2人の投手を紹介します。1人目は、プロで87勝挙げた渡辺俊介(元ロッテ)を父に持つ向輝(東大)。東京の進学校・海城高校を経て理科二類に現役合格(農学部に進級)。東大では父親と同じアンダースローに転向すると、昨秋にはエースへ昇格。春季リーグの結果次第では、プロ志望届を提出する可能性を示唆しています。
もう1人は、甲子園の準優勝投手(仙台育英高校)としても知られる大越基(元ダイエー)を父に持つ怜(立大)で、技巧派投手としてプロのスカウトも熱視線を送っています。
ドラフト1位候補としては、松下歩叶(法大)と小島大河(明大)の名が挙がります。松下は昨秋、打率.352、5本塁打、13打点の好成績を残しました。小島は右投げ左打ちの捕手で、昨秋までの通算打率は.337と、先輩の宗山の.344に迫る数字を残しています。
明大は投手陣も多士済々で、高須大雅、大川慈英、毛利海大、久野悠斗の4人がドラフト候補に挙がります。
伊藤樹(早大)、外丸東眞(慶大)の早慶エースも評価が上がっています。伊藤は昨秋、6勝1敗、防御率1.80の好成績で、チームの春秋連覇に導いています。外丸は現役最多の通算14勝をマークしています。
今年、リーグ戦100周年を迎えた東京六大学野球。歴史も実績も人気も大学野球No. 1を誇る名門リーグ戦から、今年は何人のドラフト選手が指名されるか、注目されます。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。