西武のドラフト2位・渡部聖弥外野手(大商大)が12日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で2打数2安打で打率を4割2分9厘に上げて、打率トップを維持しました。この渡部をはじめ新人選手の躍動ぶりが目立っています。
新人で打順3番というチームの中軸を任さられる渡部は、オープン戦では43打数10安打の打率2割3分3厘と特段目立つ成績ではなかったが、開幕戦で「5番、左翼」に抜擢されると、早速2安打。翌日以降も当たりは止まらず、新人による開幕からの連続試合安打記録に並ぶ6試合連続安打と打ちまくるなど好調を維持。守備でもレーザービームを披露するなど、攻守に欠かせない存在となりました。
渡部をはじめ、3月28日のプロ野球開幕で、一軍メンバーに公示されたのは、ドラフト会議で指名を受けた123人のうち、13選手。ドラフト1位では、この日2安打1打点をマークした楽天の宗山塁(明大)やロッテの西川史礁(青学大)、阪神の伊原陵人(NTT西日本)、この日1安打したオリックスの麦谷祐介(富士大)の4選手が入りました。
2位以下では、渡部のほか、巨人の浦田俊輔(九州産業大)、DeNAの篠木健太郎(法大)、広島の岡本駿(甲南大)、ヤクルトの荘司宏太(セガサミー)、中日の石伊雄太(日本生命)、楽天の江原雅裕(日鉄ステンレス)、オリックスの山中稜真(三菱重工East)。育成選手では、阪神の工藤泰成(徳島インディゴソックス)が唯一の開幕一軍入りを決めました。
渡部は、三回の走塁中に右足首に痛みを感じ、大事を取って途中交代。ルーキーの活躍はプロ野球に活力を与えるだけに、大きな故障にならなければいいが、今後も多くの新人の活躍に期待したいものです。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。