米大リーグのドジャース対カブス戦が11日(日本時間12日)、ドジャースタジアムで行われ、ドジャースの先発は山本由伸、「1番、DH」で大谷翔平、カブスの「3番、DH」で鈴木誠也が出場しました。

 試合は、六回まで山本が無失点に抑え、その裏、エドマンの3ランで先制したドジャースが逃げ切りました。山本は2勝目(1敗)。

 ドジャースは勝利を収めたものの、不安な点も浮かび上がってきました。下位打線が不振で、大谷が15試合消化時点でいまだに得点圏で無安打なことです。

 大谷は全15試合に先発出場しながら、得点圏で打席が回ってきたのは、わずか7度。そのうち4打席が四球で、残り3打席は無安打のため、得点圏打率は0割0分0厘です。

 このため、昨季の打点王(130)が、今季はまだ5打点。それは全て本塁打(ソロ3本、走者一塁での2ラン1本)によるもので、シーズン54打点ペースという寂しい数字です。昨季の得点圏での打率は2割8分3厘、メジャー通算も2割9分3厘と、3割近い数字を大谷は残しています。 

 この理由は明らかにドジャースの下位打線が振るわないためで、打率はパヘスが1割5分9厘、ロハス1割8分5厘、マンシー1割7分4厘、K・ヘルナンデス1割3厘、テーラー1割4分3厘と、全て1割台という打撃不振の打者ばかりです。

 ドジャースは11勝4敗と好調だが、ナ・リーグ西地区はパドレスが11勝3敗で1位、ジャイアンツが10勝3敗で2位で、ドジャースは3位。今後、ドジャースが抜け出していくためには、下位打線の「テコ入れ」が必要です。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。