東京六大学野球連盟は10日、都内で理事会を開き、12日開幕の春季リーグからビデオ検証を導入することを決めました。また、来春からは指名打者(DH)制を採用することも決定しました。
米大リーグや日本のプロ野球では既に導入しているビデオ検証だが、大学野球では全国初の試みだといいます。本塁上でのクロスプレーなど多くのプレーが対象で、監督が審判に要求した場合に実施されます。権利は9イニングに1度で、要求により判定が覆れば減らず、延長戦に入った場合は、両チームに再び権利が1度与えられます。
ビデオ検証は、同日開幕する仙台六大学野球の春季リーグでも試験導入します。
DH制は、他の多くの大学リーグや全日本大学選手権でも導入されており、東京六大学と関西学生だけが未採用でした。
米大リーグではア・リーグが1973年から採用され、ナ・リーグでは2022年から正式導入されました。プロ野球ではパ・リーグが1975年に導入しているが、セ・リーグは未採用です。
今年創設100周年を迎えた東京六大学野球野球。これを機に、100年目にビデオ検証、101年目にDH制導入という「新たな東京六大学野球」を目指す方向は、プラスになると思います。
これで、DH制を未採用のセ・リーグや高校野球も導入の兆しが高まると見られます。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。