阪神対ヤクルト戦が9日、甲子園球場で行われ、ヤクルトの先発・石川雅規投手(45)が今季初勝利を挙げ、青学大から入団し、新人だった2002年からの連続勝利を「24年」に伸ばし、「23年」で並んでいた山本昌(中日)、工藤公康(西武、ダイエー、巨人、横浜)、三浦大輔(横浜、DeNA)を抜いてプロ野球史上最長を更新しました。

 直球は120㌔台が中心で、変化球を織り交ぜてベテランらしく丁寧に投げ込む投球をこの日も見せ、二回に連打や自らの悪送球などで3点失ったが、その後は走者を背負っても崩れませんでした。

 この粘投に若手選手が奮起し、六回、一気に6点奪って逆転。その裏からマウンドを継いだ後輩投手たちも「石川さんを勝たせたい」と、無失点で守り切りました。

 これで通算187勝目で、200勝の節目まで残り13勝となりました。そのうち救援勝利は1度だけあり、先発では186勝。先発通算勝利は鈴木啓示(近鉄)の287勝が最多だが、大卒投手では村山実(阪神)の185勝を抜く新記録となりました。

 また、45歳2か月での勝利は、14年9月5日の山本昌の49歳0か月以来4人目の「45歳以上の勝利」で、先発勝利は浜崎真二(阪急)、山本昌に次いで3人目。

 石川は「この1勝で終わるつもりはない。また明日から必死にアピールする」と、さらなる高みを目指して、挑戦を続けていく姿勢を崩しませんでした。

 1㍍67、73㌔という小柄で、プロ野球記録の更新を続々と成し遂げていくベテラン。山本昌が持つ50歳1か月26日のプロ野球史上最年長登板を抜くまで、頑張って欲しいものです。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。