昨季のワールドチャンピオン・ドジャースは7日(日本時間8日)、ホワイトハウスにトランプ大統領を訪問しました。大統領から「まるで映画スターみたいだね」、「54本塁打、59盗塁はMLBの149年の歴史において前例のない偉業だ」などと称賛された大谷翔平は、訪問後のナショナルズとの試合で、2ランを含む4打数3安打、2打点、1四球で、「二塁打が出ればサイクル安打」という打棒を発揮しました。

 大リーグでは、前年のワールドシリーズを制した球団が翌年のワシントンD.C.遠征などの際にホワイトハウスを訪問する事が通例となっています。ロバーツ監督らドジャースナインと顔を合わせた大統領は、大谷の名を呼んでガッチリ握手を交わし、15分間の「演説」では、大谷に対する賛辞を最も長く話していました。

 訪問後に行われたナショナルズ戦で「1番、DH」で出場した大谷は、一回、左腕・ゴアの1ボールからの直球を弾き返すと、打球速度182㌔の痛烈な当たりが二塁内野安打。三回、二死一塁では2ボールからの3球目の152㌔の直球を捉えると、打球速度164㌔、飛距離115㍍の打球が右翼ブルペンに飛び込む4号2ランとなりました。さらに五回は中堅フェンス直撃の三塁打を放ち、あと二塁打が出ればサイクル安打となるところだったが、第4、第5打席は三振、四球に終わりました。

 大谷はこの日の3安打で、再び打率3割に乗せる3割1分1厘、4本塁打、5打点、2盗塁としました。試合は6ー4でナショナルズが勝ちました。

 直近の2試合でヒットがなく、本塁打も4試合ぶりだったが、トランプ大統領の無謀な「迫力」に影響されたのか、久々に大谷らしい打撃を取り戻した1日でした。

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 1984年の王監督の時代から藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。