ドジャース対タイガースのこのカード第2戦が28日(日本時間29日)、ドジャースタジアムで行われ、ドジャースの先発・山本由伸は5回を投げ、2本塁打を含む5安打、2失点だったが、大リーグ2年目で初の2桁奪三振となる10三振をマークしました。試合は延長十回、ドジャースが8ー5でサヨナラ勝利。山本だけでなく、メジャーの日本人投手は「奪三振」の記録保持者が顔を揃えています。

 山本の奪三振記録では、オリックス時代の2023年11月4日の阪神との日本シリーズ(京セラドーム大阪)で、シリーズ最多奪三振記録を更新する14三振を1失点完投勝利で飾りました。

 29日の第3戦で先発する佐々木朗希は、ロッテ時代の22年4月10日のオリックス戦(ZOZOマリンスタジアム)で完全試合を達成したが、この試合でプロ野球新記録の13連続奪三振、タイ記録の1試合19奪三振をマークしました。

 大谷翔平は、エンゼルス時代の23年6月22日のドジャース戦(エンゼルスタジアム)に先発し、7回5安打、1失点で敗戦投手になったものの、12奪三振を記録。ドジャース相手の「12奪三振」は、エンゼルスの投手による球団新記録となりました。

 パドレスのダルビッシュ有は、22年6月21日のドジャース戦(サンディエゴ)でMLB史上最速となる1500奪三振をマークしました。ダルビッシュはメジャー通算197試合目の登板で達成したが、それまでの記録はランディ・ジョンソンの206試合。

 同僚の松井裕樹は、桐光学園(神奈川)時代の12年夏の甲子園、8月9日の1回戦今治西(愛媛)戦で大会史上最多の10連続奪三振と、1試合22奪三振を記録。2回戦の常総学院(茨城)戦でも19奪三振で、2試合合計41奪三振も、大会記録を更新しました。

 メッツの千賀滉大は、ソフトバンク時代の22年、通算1000投球回以上の奪三振率が「10.35」となり、野茂英雄の「10.31」を抜いて歴代1位に浮上し、メジャーに移籍しました。

 このように「三振を取れる投手」が、大リーグで活躍する投手の秘訣のような気がします。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。