ドジャースの大谷翔平が、2季ぶりの投打の二刀流復帰に向け、ブルペンでの投球練習を29日に再開することになりました。ロバーツ監督が24日(日本時間25日)に明らかにしました。2月25日を最後に中断していた投手調整の再始動となります。
左肩手術明けのリハビリを慎重に進め、開幕シリーズを打者に集中するためという意図があった投手調整の一時中断。指揮官は「最も重要なことはシーズン終盤に投打両方を行えるようにすること」と説明しました。
29日にブルペン入りを再開すれば、その後は投球練習やライブBP(実戦形式の打撃練習)登板で、段階を上げていく方針。マイナー登板を経ずに復帰する意向で、5月下旬から6月上旬が実戦マウンドとなるよう調整していきます。
このため、今季の登板数は間隔を空けながら18〜20試合になる見込みで、ワールドシリーズ連覇を狙うポストシーズンで期待される「投打二刀流フル回転」から逆算した結果、こうした再始動の計画を立てたようです。
佐々木朗希に戦力となる目処が立ち、サイ・ヤング賞2度受賞のスネル投手の入団で投手力の底上げに成功したドジャース。大谷に過度の負担をかけずに、投手調整と打者出場を両立しながら、シーズン終盤に向かえる「チーム事情」は、大谷本人にとっても、チームにとっても、朗報であることは間違いありません。
日本での「凱旋弾」で華々しく幕を開けたメジャー8年目。常に想像を超えた実績を残していく大谷だけに、投打でどんな数字を残すか、注目されるシーズンとなりますーー。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。