プロ野球は28日開幕するが、「選手にとって開幕戦は正月だから」と雑煮を食べたり、験担ぎとして「お頭付きのタイ」を用意するなど、前日や当日の食事に「こだわり」が表れます。
巨人の「ジャイアンツ寮」では、赤飯やハマグリのお吸い物と一緒にお頭付きのタイが食堂で提供され、門出を祝うのが例年の慣わしになっています。
多くの選手や球団が「開幕メシ」にこだわっているのに対し、阪神の石井大智投手は、球場では通常のシーズン中と同じ「うどん1杯、おにぎり1個」にすると言います。理由は、食べ過ぎると眠気を誘発するためだそうで、試合終盤を任されるセットアッパーにとって試合中の眠気は大敵で「お腹がすいた状態で投げたい」としています。
開催球場でも、巨人の本拠地・東京ドームでは「監督・選手プロデュース弁当&グルメ」を開幕に合わせて販売するなど、独自のメニューを用意しています。
球場以外でも、東京の日本橋三越本店では「スタジアムグルメフェス」が、今日25日まで開かれています。ヤクルトや広島、ソフトバンク、日本ハム、西武などの各本拠地球場で販売される弁当やコラボ商品を販売しています。
一方、18、19日に東京ドームで開幕した米大リーグの開幕戦「ドジャース対カブス」では、取材で来日した米リポーターが球場内のグルメスポットを「ドジャースタジアムの半額だ」、「味も日本の方が美味しい」と、驚きの声を上げていました。
両チームの選手も「和牛が良い」、「寿司は最高」と日本での食事を絶賛し、大谷翔平ら日本選手3人が主催した「マグロの解体ショー」などの食事会でも満足していました。
選手にとって、食事は何より大事なものだが、特に開幕戦は最高のスタートを切るための「験担ぎ、栄養、こだわり」に気を遣っているようです。
◇◇◇◇
1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。