米大リーグの開幕シリーズ第2戦が19日、東京ドームで行われ、ドジャースが新加入の佐々木朗希の160㌔超の豪速球で3回1失点の投球と、大谷翔平の今季1号本塁打などでカブスに6ー3で2連勝を飾りました。これで開幕シリーズは幕を閉じたが、連日超満員となり、球場外のグッズ売り場には長蛇の列ができるなど大盛況で、大リーグ機構(MLB)は今後も日本で開幕戦を行う意向を示しました。
日本での開幕戦は6年ぶり6度目で、会場は全て東京ドーム。最初は2000年の「メッツ対カブス」でした。この時は、両チームに日本人選手はいなかったが、日本で初めてのメジャー開幕戦ということで、「生で本場の迫力が見られる、感じられる」と大盛況でした。その後の5度の開幕戦は、いずれも日本人選手が来日しました。
04年の「ヤンキース対デビルレイズ」ではヤンキースの松井秀喜が、ピンストライプのユニホーム姿で巨人時代に本拠地として戦った東京ドームに見参。松井は1本塁打を含む9打数3安打の大活躍でした。
08年の「レッドソックス対アスレチックス」ではレッドソックスの松坂大輔と岡島秀樹が登板。先発の松坂は5回2失点、リリーフの岡島は1回無失点で勝利投手と、ともに開幕戦勝利に貢献しました。
12年の「マリナーズ対アスレチックス」ではマリナーズにイチローと川崎宗則が所属。イチローは開幕戦で5打数4安打1打点の活躍。
19年も同じカードで、マリナーズにイチローと菊池雄星が所属し、イチローの現役引退試合として組まれました。
今回の「ドジャース対カブス」は、過去最多の日本人選手5人が出場。ドジャースの山本由伸は第1戦勝利投手、投げ合ったカブスの今永昇太も4回無安打無失点の好投で、2試合無安打だった鈴木誠也以外は、好成績を残しました。18日の開幕戦の視聴率も、関東地区で世帯31.2%と高く、興行的にも大成功で、MLBは今後も日本での開幕戦を行っていく意向です。
それでも「大盛況」の最大の理由は、大谷が大リーガーとして初めて日本でプレーする機会だったことが挙げられ、今や「世界的なスーパースター」となった大谷は、日本だけでなく、世界のどこでもMLBの試合を開催出来る「キラーコンテンツ」になったことを証明しました。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。