18日、甲子園で開幕した第97回選抜高校野球大会で、花巻東(岩手)は4番・赤間史弥の先制適時二塁打の活躍などで米子松蔭(鳥取)に10ー2で快勝。東京ドームで開幕した米大リーグ開幕戦では、ドジャースが大谷翔平の2安打、2得点の打撃などでカブスに4ー1で先勝しました。2人の共通点は背番号「17」で、「17」は花巻東では不思議な運命を持つ数字と言われています。

 花巻東の「17」は、大谷と菊池雄星(エンゼルス)が、「1」を付ける前に背負っていた験の良い番号。「4番、左翼手」で出場の赤間は一回、一死一、二塁の好機で打席に立ち、甘く入ってきたカーブを捉えると、打球は中堅手頭上を超える二塁打となりました。

 1㍍80、98㌔と、米スタンフォード大に入った2年先輩の佐々木麟太郎のような体格で、木製バットを使う赤間。昨秋の打順・4番は、古城大翔で、父親は巨人などでプレーした茂幸さんというマスコミで評判の高かった選手だが、怪我で本調子でなかったため、センバツの4番には打力が売りの赤間が入りました。

 木製バットを使うのは、低反発の金属バット導入で「長打が出にくい」とい声が聞かれる中で、「それなら、将来のプロ野球、大リーグを考えて、木製バットで打撃技術を上げて上のステージでも活躍できるように」と、理由を明かしています。

 花巻東の2回戦の相手は、鈴木誠也(カブス)の母校である二松学舎大付(東京)。メジャーの対戦は、チームは4ー1でドジャースが勝ち、打撃成績も大谷の2安打に対し、鈴木は無安打で、大谷が初戦を制しました。センバツ2回戦「花巻東対二松学舎大付」はどうなるか。今日19日の第2戦「ドジャース対カブス」はどうなるか。どちらも目が離せませんーー。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。