第97回選抜高校野球大会が今日18日、甲子園球場で開幕します。同日、東京ドームで開幕する米大リーグドジャース対カブス戦に出場する大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希、今永昇太、鈴木誠也も高校野球を経てメジャーに上り詰めただけに、大谷らに続く今大会の注目選手を投打に分けて紹介します。
投手では、まず昨秋の明治神宮大会を制した横浜(神奈川)の強力な左右の二枚看板。2年春からエース番号「1」を背負う左腕・奥村頼人は、持ち前の変化球の精度に加え、冬場は直球の質にもこだわり、万全の状態で本番を迎えます。右腕の織田翔希は1㍍85の長身から投げ下ろす伸びのある直球で奪三振力が高い投球を披露します。
昨春に続き大会連覇を目指す健大高崎(群馬)には、150㌔超の速球を誇る右腕・石垣元気がいるが、大会前に左脇腹を痛めたといい、18日の第3試合で当たる強豪・明徳義塾(高知)戦に、どこまで回復できているか注目されます。相手の明徳義塾には、昨夏の甲子園で100球未満での完封を達成した左腕・池崎安侍朗がおり、両投手の投手戦が予想されます。
東洋大姫路(兵庫)の右腕・阪下漣は、コントロールの良さが目を引きます。昨秋の県大会地区予選から明治神宮大会まで計86回2/3を投げ、防御率は0点台と安定しています。
打者は、大垣日大(岐阜)の西河遥人が強肩強打の捕手として注目されます。天理(奈良)の赤埴幸輝は打撃センスが光る1㍍81の大型遊撃手。広角に打ち分けられ、守備範囲の広さも定評があります。横浜の阿部葉太は走攻守が揃いバットコントロールが巧みな中堅手。
導入2年目を迎える低反発バットで本塁打を狙うスラッガーとして、昨夏の甲子園で本塁打を放った青森山田(青森)の佐藤洸史郎の名が挙げられます。昨秋も2本塁打を放ち、パンチ力に磨きがかかりました。昨秋、打率5割3分超をマークした沖縄尚学(沖縄)の比嘉大登二塁手にも注目が集まります。
将来のプロ野球選手、大リーガーを目指し、潑剌としたプレーを見せて欲しいと思います。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。