MLB東京シリーズのプレシーズンゲーム2試合が16日、東京ドームで行われ、阪神はドジャースに3ー0で勝利を収め、前日のカブス戦の3ー0のゲームと合わせ、メジャーを投打で圧倒する戦力を披露しました。
投手力を見ると、2試合とも5投手の完封リレー。しかも先発投手が5イニング、その後は1イニングずつ各投手が登板というパターンが全く同じで、打たれた安打は合計10投手でわずか6本。
前日は、一軍で未勝利の20歳の左腕・門別啓人が5回を先発して投げ、1人の走者も出さない完全投球。将来を嘱望されるエース候補で、今季のブレイクを十分に予感させる投球を見せました。
この日は昨季13勝3敗のエースの才木浩人が、5回を1安打無失点。特に大谷翔平に対しては、2年前の3月にWBC前の日本代表「侍ジャパン」との強化試合で、体勢を崩して左膝を地面に着きながらフォークボールを中堅席に運ばれたことがあるため、「打たれたボールで三振を取りたい」と、フォークボールで三振に仕留めました。
打線で特に目立ったのは佐藤輝明。前日は五回に適時打。この日は四回、無死一、三塁の好機で、サイ・ヤング賞2度のスネルから高めの速球を振り抜き、右翼席に豪快な3ランを打ちました。事前の準備も万全で、対戦を心待ちにしていたスネルの動画を何度も見てイメージを膨らませていたそうです。
藤川球児監督も「才木は滅多にない機会に良いパフォーマンスを見せ、シーズンに繋がるのではないか。この2試合は選手にとって非常に有意義な時間だったと思う」と、シーズンに向け手応えを感じた様子でした。
一昨年のリーグ優勝、日本一から、昨季はリーグ2位に終わった阪神。メジャーとの2試合で弾みを付け、「V奪回、3度目の日本一」に向け、最高の結果を残せたようです。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。