米大リーグのドジャースとカブスが18、19日に対戦する開幕2連戦を前に、日本球団とのプレシーズンマッチが15日、東京ドームで行われました。ドジャースは「1番、DH」で出場した大谷翔平が、同球場で行なわれた2023年3月12日のWBC1次リーグ第4戦・豪州戦以来、734日ぶりの本塁打などで巨人に5ー1で勝利。カブスは「2番、DH」で出場の鈴木誠也が1安打をマークしたが、0ー3で阪神に敗れました。

 ドジャースは0ー0で迎えた三回、2点を先行し、なおも無死二塁の好機で大谷に第2打席が回ってきました。初回の第1打席は四球だったが、今度は先発した巨人のエース戸郷翔征が投じた初球の真ん中のカーブを振り抜きました。本人が「いい角度で上がった。ちょっとバットの先だったけど、入るんじゃないかと思った」という打球速度168㌔の当たりは、右翼席に吸い込まれました。

 見守ったロバーツ監督も「翔平の本塁打は、泳がされずに捉えていて、素晴らしい打席だったと思う」。

 打たれた戸郷は「いい経験になった。技術も磨いていかないといけないし、次に対戦する時は、必ず抑えられるようにやっていきたい」。

 一方、鈴木は七回、阪神の工藤泰成の153㌔直球にバットを折られながらも、三遊間を抜ける安打を放ちました。東京都出身で、幼い頃、よく観戦に訪れた東京ドームを舞台に、メジャーリーガーとして日本の球団と対戦したことに「不思議な感じでした」。

 きょう16日は巨人対カブス、阪神対ドジャースの2試合が行われるが、大谷、鈴木の30歳の同学年選手は、2試合連続安打をマークできるか、注目して見ていきたいと思います。

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 1984年の王監督の時代から、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。