ドジャースの佐々木朗希(23)は11日(日本時間12日)、アリゾナ州グレンデールで行われたガーディアンズとのオープン戦に先発しました。「3・11」は生まれ育った岩手県陸前高田市で小学3年時、東日本大震災で被災し、父や祖父母を亡くした痛恨の日でした。
佐々木は「今年は日本以外で迎える初めての3月11日ですが、自分にとって特別な日であることに変わりはありません。自分が小学生だったあの日から14年という月日が経ち、今こうしてアメリカで新しい挑戦をさせてもらえていることに、これまで支えてもらった沢山の人達に改めて感謝の気持ちでいっぱいです」と、球団を通してコメントを寄せました。
こうした気持ちを胸にマウンドに上がった佐々木。オープン戦2度目、先発は初めてだったが、一回、最速156.8㌔の速球を主体に、スクニーマンを直球で一ゴロ、フリーマンを直球で中飛、マンザードを直球でニゴロに仕留める三者凡退に抑えました。
「1番、DH」で出場の大谷翔平はその裏、第1打席は四球で出塁。この後、ドジャース打線は爆発し、大谷は二死満塁でこの回2度目の打席に立ち、押し出しの四球を選びました。ドジャースはこの回、一挙6点を入れました。
佐々木は二回、アリアスにスライダーを右前打されたが、ブレナンはスライダーで空振り三振、ヘッジスは直球で右飛、ヘルナンデスを直球でニゴロに打ち取りました。
大谷はその裏、二死ニ、三塁で第3打席が回り、一ゴロに終わりました。
佐々木は三回、ロドリゲスを直球で投ゴロ、トレンティーノを直球で中直、スクニーマンには四球を与えたが、フリーマンはスプリットで見逃しの三振に抑えました。
佐々木は四回、マンザードに四球を与えたが、アリアスは直球で右飛、ブレナンを直球で一ゴロ併殺に仕留めました。結局、佐々木は4回1安打1四球、2奪三振、二塁も踏ませない無失点に抑え、開幕に向け順調な調整をアピールしました。
開幕2戦目、東京ドームでのカブス戦の先発をロバーツ監督が試合後に明言。佐々木にとって、最高の「テスト登板」になったようです。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。