日本ハムの山崎福也投手(32)が6日行われた西武とのオープン戦(エスコンF)に「3番、DH」で出場し、3打数1安打の成績を残しました。

 一回、無死一、三塁で迎えた第1打席は遊ゴロ併殺に終わり、先制の1点こそ入れたものの、苦笑い。三回の第2打席は遊撃への内野安打五回の第三打席は遊ゴロで、この打席で交代しました。

 山崎は、自分の考えとして「投打二刀流」を目指してキャンプから打撃練習をして来ました。その姿を見ていた新庄監督の粋な計らいに「びっくりしました。本当に貴重な体験というか、思いっ切り楽しめました」。

 山崎は三回の内野安打の時は、笑顔でガッツポーズを繰り出し、ベンチの指揮官も喜びを爆発させ、「シーズンに入っても代打で使ってみるのも面白い」と、新庄監督らしい言葉を発していました。

 山崎は、巨人、日本ハムで選手だった父、章弘を追いかけて、日大三高(東京)、明治大学を経て、2015年にオリックス入団。24年から日本ハムに移籍しました。

 投手としては通算200試合に登板して49勝51敗。セパ交流戦の指名打者がない試合での打撃成績は、通算28打数7安打の打率2割5分と、まずまずの成績を残しています。

 高校時代に、野球雑誌のインタビューで、「将来の夢」を聞かれた時に、父親のこともあって「ファイターズの3番を打つこと」と答えたことがあったそうです。それほど、打撃が好きで、その夢を新庄監督が実現させてくれた形になりました。

 さて、大谷翔平(ドジャース)が日本ハム時代に実績を残した「投打二刀流」を、山崎が実現できるか、注目していきたいと思います。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。