2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開催まで、5日でちょうど「あと1年目」となりました。連覇を目指す野球日本代表「侍ジャパン」のエースに、オリックスの宮城大弥と、ドジャースの佐々木朗希の23歳の同学年コンビの名前が同日の投球で浮かび上がって来ました。

 2026年WBCは、出場16チームを4組に分け、3月5日〜10日に東京でプールCが、6日〜11日にプールAがプエルトリコのサンファンで、米国のヒューストンでプールB、マイアミでプールDがそれぞれ行われます。各組上位2チームが13日、14日ヒューストンとマイアミで準々決勝を行い、準決勝は15日、16日に、決勝は17日にマイアミで開催されます。

 「侍ジャパン」は5日、京セラドーム大阪でオランダ代表との強化試合を行ったが、先発したのが宮城。立ち上がりから150㌔を超える速球で打者を圧倒。キレのあるスライダーやフォークに、90㌔台のカーブと、多彩な変化球も交えて4三振を奪うなど、3回を投げて無安打無失点と、チームの完封リレーを先導しました。

 ドジャースの大谷翔平、山本由伸らと戦った前回のWBCを「勉強になったし、良い時間だった」と振り返り、「もっともっとレベルアップして、またWBC代表に選ばれたら、全力で頑張りたい」と意気込みを示しました。

 一方、佐々木は4日(日本時間5日)、アリゾナ州グレンデールで行われたレッズとのオープン戦に先発し、3回2安打無失点、5奪三振と、上々のオープン戦初登板好投を披露しました。速球は159㌔超と力があり、変化球の精度も高く、「良いボールを投げたら、押し込めたり、空振りを取れたり出来たので、収穫はあった」と満足そうな表情を見せました。

 上々のデビューに、ロバーツ監督は「素晴らしかった。本当に良い夜だった」と、手放しで讃えていました。

 前回は、主役の大谷や山本、ダルビッシュ有(パドレス)らの陰に控える形だったが、来年のWBCは、宮城と佐々木が「侍ジャパン」の「エース」として投げていく予感を感じさせる、この日の好投でした。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。