今季の開幕カード・巨人対ヤクルトのオープン戦が1日、東京ドームで行われ、岡本和真(28)村上宗隆(25)の両チーム主砲が、それぞれオープン戦初本塁打を放ちました。2020年以来、セ・リーグの本塁打王はこの2人が獲得しており、今季もどちらかが輝く可能性が高いと予想されます。
三回、ヘルナンデスのソロ本塁打で先制した巨人は、なお一死一塁で岡本が打席に。高めのスライダー空振りした直後、今度は低めに来た同じ球種をコンパクトに振り抜き、左翼席まで運びました。「いい形で(ドーム初戦に)入れた。ここから開幕が近づいてくる。しっかり良い形で入れるようにしたい」。
一方、ヤクルトは四回、一死一塁で村上が打席に立ち、内角のカットボールを右翼席へ叩き込みました。オープン戦3試合目で出た初安打が2ランとなり、「早い段階で1本出たので少しホッとしている。もっともっと良い打席を送れれば」と力を込めました。
20年以降のセ・リーグ本塁打王は、20年が31本で岡本、21年が39本で岡本と村上がともに並んでのタイトル。22年は56本で村上が獲得し、このシーズンは史上最年少の三冠王にも輝きました。23年は41本で岡本、24年は33本で村上と、どちらかが獲得して来ました。
また、打点王も20年は97打点で岡本、21年は113打点で岡本、22年は134打点で村上、23年は103打点で牧秀悟(DeNA)、24年は86打点で村上と、23年以外は2人が獲得して来ました。
村上は今季終了後にポスティングシステムでのメジャー移籍を球団から容認され、2人ののタイトル争いは、今季が最後の年となる可能性が高いと予想されます。岡本も近い将来のメジャー移籍を考えています。
来季からは見ることが出来ない両主砲のアーチ合戦。できれば、50本台での高いレベルでの競演を見たいーーというのが、ファンの熱い思いです。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。