ドジャース対エンゼルスのオープン戦が28日(日本時間1日)、アリゾナ州グレンデールで行われました。ドジャースの大谷翔平は、オープン戦初出場だったが、アストロズからエンゼルスに移籍した、花巻東高校(岩手)の先輩・菊池雄星から初回に左越え本塁打を放ち、「投打二刀流」のまずは「打者」で早速結果を出しました。
「1番、DH」で出場の大谷は一回、今季の開幕投手が発表されている菊池と対戦。フルカウントに持ち込むと、外角高めに浮いた151.1㌔の速球をジャストミート。打球速度172.2㌔、飛距離117.5㍍の左翼方向に高く上がった打球は軽々とフェンスを越え、ブルペンに飛び込みました。昨季もオープン戦初戦の第3打席で同じく左翼へ本塁打を放ったが、今季は第1打席の、自身メジャー最速弾となりました。
大谷の第2打席は二回、二死走者無しの場面で菊池と対戦し、カウント1ー1から甘く入ったスライダーを打ち損じて遊撃へのポップフライに倒れました。
大谷対菊池の大リーグでの通算対戦成績は、23打数7安打の打率3割4厘、3本塁打、5打点と、大谷が優勢だが、この試合も2打数1安打、1本塁打、1打点と、大谷に軍配が上がりました。
大谷の第3打席は五回、右腕シルセスと対戦し、カウント2ー2から内角高めの155㌔のシンカーに空振りの三振に倒れました。
菊池は、一回途中に2失点で降板。しかし、「特別ルール」で二回に再び登板すると、その後はドジャース打線を抑え、結局、合計2回2/3を投げ、3安打、2失点、3奪三振の内容でした。
大谷はオープン戦初打席で本塁打、菊池は尻上がりに投球内容が良くなっていき、ともに開幕に向け、調整のペースに心配はなさそうでした。2人の故郷・岩手県では、大船渡市で山火事の被害が広がっているが、大船渡高校出身の佐々木朗希も含め、岩手出身の3人の活躍が被災地の人々の復興の力になる事を祈りたいと思います。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。