2連覇を目指す来春のWBCに向け、日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督が18日(日本時間19日)、米アリゾナ州グレンデールで行われているドジャースキャンプを視察に訪れました。

 米国視察初日だった前日は、エンゼルス、パドレスのキャンプを訪問し、菊池雄星投手(33)、ダルビッシュ有投手(38)、松井裕樹投手(29)の練習をチェックし、対面してWBCへの参加の意思などを話し合いました。

 この日は、まずブルペンに向かい、2季ぶりに「投打二刀流」に臨む大谷翔平選手(30)の投球を視察。大谷は今キャンプ2度目のブルペンだったが、クイック投法も混えて21球投げ込みました。今キャンプで試しているノーワインドアップで17球、セットポジションで4球でした。

 大谷は、2023年のWBC優勝後に、26年の第6回大会出場について「出たいですね。僕自身がまずは一定レベルに居続けるのが条件ですし、もちろんそうなるように最善の努力をしたい」と話していました。

 井端監督も大谷の招集について「メジャーでMVPを取るような選手。そこを目指している選手が日本にもたくさんいます。その象徴であるのは間違いない。前回同様、来て頂けるなら、チームをどんどん引っ張っていって欲しい」と期待しています。

 ドジャースでは、前回大会に出場した山本由伸投手(26)、佐々木朗希投手(23)の投球ぶりもチェックした井端監督。大リーグで活躍する選手の参加が連覇の必要条件となるだけに、「WBCに興味があるかないか、直接会うことで、感触的にはだいぶわかると思っている」と、視察の目的を話していました。

 来春のWBC、28年のロサンゼルス五輪と、「侍ジャパン」にはともに「連覇」の期待がかかります。その中心は、現状では大谷をはじめとするメジャーリーガーと見られているが、さてどういった陣容になるか、注目されます。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。