日本ハムは14日、前米独立リーグ・ボイシーホークスのマイカ与那嶺捕手(24)と育成選手契約を締結したと発表しました。マイカは1㍍90、99㌔、右投げ右打ちで、巨人、中日で活躍し、3度の首位打者を獲得、中日監督も務めた与那嶺要を大伯父(祖父の兄)に持ちます。
マイカは昨季、ボイシーホークスで96試合に出場、打率3割3分8厘、24本塁打、96打点をマーク。その後、昨秋と今春の日本ハムキャンプにテスト生として参加していました。
日本ハムの栗山英樹CBOは「WBCのヌートバーの時にも感じたが、自分のルーツに日本が入っているというのは、すごく大事なこと。ウォーリーさん(与那嶺要)がそこに入っていると僕は思っている」と、獲得の理由を説明しました。
マイカは「日本でプレーしたいという思いがあった。昨秋のキャンプでは合格が見送りとなったので、正直びっくりしているし、興奮している。バッティングは一番自信がある。これから自分がどのように成長できるか楽しみ」と話していました。
与那嶺要は、1925年米国ハワイ州出身。47年にアメリカンフットボールのプロ選手となり、50年に野球に転向。3Aから51年に巨人に入団。54年に初の首位打者に輝くと、合計3度のタイトルを獲得。ベストナインも7度受賞しました。中日の監督として、74年には巨人のV10を阻止して、優勝を飾りました。94年には米国人として初めての日本野球殿堂入りを果たしました。
マイカの背番号はハワイが米国の50番目の州であることにちなみ、「150」を自ら希望し、決めました。
大相撲では、元横綱の朝青龍を叔父に持つ豊昇龍が横綱に昇進したが、マイカも与那嶺要のように、首位打者を獲得できるような大打者に成長できるか、注目していきたいと思います。
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1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。