MLB公式サイトは8日(日本時間9日)、「春季キャンプで注目の12投手」を特集し、ドジャースの佐々木朗希(23)と、オリオールズの菅野智之(35)、番外編でドジャースの大谷翔平(30)の名が挙がりました。

 ロッテからポスティングシステムを利用して移籍した佐々木は、最初に名前が挙げられました。「佐々木が初めてマウンドに立った時、全ての視線が集まるだろう。彼は昨年のポール・スキーンズ(パイレーツ)以来、いやそれ以上に期待を集めている投手かもしれない。この2人は、史上最も注目された投手有望株の1位、2位と言っても過言ではない。佐々木の投球は、スキーンズに匹敵するほどの電撃的なものだ」と評価されました。

 巨人から海外FAで移籍した菅野は、12人目に挙げられ、豊富な経験に注目されました。「35歳だが昨季は巨人で15勝3敗、防御率1.67という圧倒的な数字を残し、3度目のMVPを獲得。2017年のWBCでは米国相手に圧巻の投球を披露した。そんな実績豊富な右腕が、3年連続のポストシーズン進出を目指すオ軍投手陣に加わることは、非常に興味深い補強と言えるだろう」と評されました。

 大谷の名前は「ワイルドカード」(番外編)として挙がりました。「5月までメジャーの試合で投げない予定だが、ド軍はキャンプでの投球プログラムをまだ正式に決定していない。もし調整登板が組まれることになれば、佐々木やスキーンズと並んで投手の必見リストのトップに名を連ねるはずで、間違いなく全世界が注目するはずだ。何故なら、投打二刀流のスーパースターは、唯一無二の存在だから」と最大限の褒め言葉を贈っていました。

 このほか、ヤンキースに移籍したマックス・フリード、2度目の内側側副靱帯の再建手術からの復活を目指すジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)、メジャー2年目を迎える有望株クマー・ロッカー(レンジャーズ)、故障からの復活を目指すスペンサー・ストライダー(ブレーブス)らの名前が12人の中に挙がりました。

 佐々木、菅野、大谷。春季キャンプで注目される3人の投球は、待ち遠しくてなりません。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。