巨人から米大リーグ・オリオールズに移籍した菅野智之投手の背番号が「19」に決まったと、7日までに同球団が公式サイトで明らかにしました。菅野は巨人では入団時から6年間は「19」、その後6年間は「18」。上原浩治もオリオールズ時代に「19」を背負っていました。

 これで、日本人投手の背番号は、ドジャースの佐々木朗希が「11」、大谷翔平「17」、山本由伸「18」、パドレスのダルビッシュ有「11」、松井裕樹「1」、カブスの今永昇太「18」、メッツの千賀滉大「34」、タイガースの前田健太「18」、エンゼルスの菊池雄星「16」、マリナーズの藤浪晋太郎「13」などと、「10番代」が圧倒的に多くなっています。

 なぜ、「10番代」が多いのかーー。大リーグで初めて正式に背番号を採用したのは、1929年のヤンキース。当時は、1番打者が「1」、2番打者が「2」というように8番まで打順通りに付けられました。その頃は捕手が8番を打つことが多かったので「8」が捕手の番号となり、「9」は控え捕手に与えられました。そして投手は「11」〜「21」までの番号を付けることになりました。

 もちろん、現在ではこうした決まりはないが、全体的に野手が小さい番号を、投手が大きい番号を背負う傾向にあります。

 日本のプロ野球では、エース番号が「18」と言われており、「18」あるいは「10番代」を投手が目指す傾向にあります。

 このため、メジャーを目指すような力のある投手は、プロ野球では「10番代」が多く、大リーグでも日本時代と同じか、「10番代」を付けたがる傾向にあるようです。

 昨年5月1日には、山本、今永、前田の背番号「18」トリオがそろって勝利投手となることもありました。

 さて、菅野は、巨人入団時と同じ背番号「19」で、ルーキー時代のようなフレッシュな気持ちで投げ抜くことができれば、好成績を残すことも十分期待できると思います。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。