ドジャースの大谷翔平が一本足打法を披露するなど、様々な工夫をして、「投打二刀流」復帰のシーズンに備えています。

 昨季は「打者専念」で、史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成したほか、本塁打王、打点王に輝き、打率も2位と「三冠王」もあと一歩という、無双の成績を残しました。

 今季は2年ぶりの「投打二刀流」に挑むため、普通なら成績が落ちるであろう打撃、走塁面での成績を、新たなことに挑戦して落ち幅を減らそうとしています。

 アリゾナ州で行っている5日(日本時間6日)の自主トレでは、ティー打撃やトス打撃を行った後、30球ほどのフリー打撃を行いました。この時、右足を大きく上げる「一本足打法」のような打撃フォームを見せる場面もありました。まるで王貞治のようなフラミンゴ打法に、日米の報道陣は驚きの表情を見せていました。

 さらに途中でバットを変えるなど、スイングごとに試行錯誤している様子で、左肩の手術の影響を感じさせない力強いスイングを、工夫しながら実践していました。最後は、室内の練習場に移動して打撃マシンを使った「報道陣シャットアウト」の練習をして、締めくくりました。

 投手としての復帰は、5月以降になる可能性が見込まれている中、打者としては開幕から出場できる見通しを自ら示していています。

 「一本足打法」を、実際にシーズン中にも行うかどうかわからないが、現状に満足しないで、さらに進化を求める姿勢こそ、大谷が「期待以上の成績」を残してきた原動力です。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。