巨人からドラフト指名された11人が1日、川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、グラウンドや室内練習場、選手寮などを見学しました。
巨人の寮は、1966年までは川崎市の多摩川寮。その後はよみうりランド内に移転しました。
多摩川寮の時は寮長が武宮敏明さん。武宮さんは熊本工出身、川上哲治元巨人監督の2年後輩で、「鬼寮長」と呼ばれていました。
2010年に88歳で亡くなった武宮さんに、寮のことを取材したことがあったが、面白かったのは「巨人寮3悪人」の話。
3悪人は王貞治、柴田勲、堀内恒夫。3人は門限破りの常連で、玄関から出入りできないために、窓を取り外しできるようにするなどして「鬼寮長」の監視をかいくぐっていたそうです。
3人はV9のエースであり、主力だったことを考えると、「やんちゃな選手」の方が大成するかもしれません。でも、大谷翔平(ドジャース)は門限破りして外出することなどなさそうで、時代が変わったのか、大谷が特別なのかはわかりませんが――。
巨人は来年3月には新ファーム球場に移転するが、新たな環境で新入団選手はどういう生活をして羽ばたいていくのか、注目していきたいと思います。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督まで約20年間、巨人を担当した元某新聞社運動部記者。