米大リーグの最優秀選手賞(MVP)が21日(日本時間22日)発表され、ナ・リーグはドジャースの大谷翔平(30)、ア・リーグはヤンキースのアーロン・ジャッジ(32)がともに満票で受賞しました。特に大谷はMVP受賞で3つの「史上初」に輝きました。まず、指名打者(DH)として、次に別のリーグでの2年連続、さらに3度目の満票(2度が記録で、昨季既に樹立)での受賞の3つです。
大リーグのレギュラーシーズンで最も活躍した選手に贈られるMVPは、全米野球記者協会に所属する記者30人の投票で、各リーグ1人ずつ選ばれます。
ドジャースに移籍して1年目の大谷は今季、右肘手術の影響で打者に専念し、打率3割1分、54本塁打、130打点、59盗塁と、いずれも自己最高の成績で本塁打王と打点王の二冠に輝きました。また、メジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」も達成しました。
ナ・リーグは大谷のほか、メッツのフランシスコ・リンドー(31)、ダイヤモンドバックスのケテル・マーティ(31)が最終候補の3人に残っていました。
ア・リーグで2度目のMVPを受賞したジャッジは、打率3割2分2厘、58本塁打、144打点と、打撃3部門ではいずれも大谷を上回る数字を残していたが、盗塁は10個でした。
大谷は「ドジャースのチームの1人として受賞したと思います。ワールドシリーズで勝てたことが今シーズンの一番の誇りで、個人のことはその結果だと思います。来季はサイ・ヤング賞とMVPの同時受賞? そうなれたら最高ですが、まずは投手として復帰して、それからの話ですね」と、真美子夫人、愛犬デコピンとともに、受賞の喜びを表していました。
来年は「投打二刀流」で臨む大谷が、3年連続MVP受賞成るかどうか、注目されます。また大谷とジャッジの受賞がしばらく続くのか、にも興味が持たれます。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。