東京六大学野球優勝決定戦の早稲田大学対明治大学戦が12日、神宮球場で行われ、早大が4-0で明大を破り、2季連続48回目の優勝を決めました。これで、20日から同球場で開催される明治神宮野球大会大学の部に出場する11校が決定しました。
10月24日に行われたプロ野球ドラフト会議では、岩手県花巻市の富士大学から、史上最多の6選手が指名されるなど、地方の大学から好選手が輩出されることが多くなりました。6月に行われる全日本大学選手権と合わせ、大学の2つの全国大会でも地方大学の躍進が目立ちます。
かつては東京六大学野球連盟と東都大学野球連盟からの出場校が優勝するケースが目立ち、明治神宮大会最多の7回が明治大学、2位の5回が慶応大学、駒沢大学、亜細亜大学。連盟別の優勝回数は1位の16回が東京六大学野球連盟と東都大学野球連盟が分け合い、3位の6回が首都大学野球連盟、4位の5回が関西学生野球連盟と、首都圏と関西圏の大学がほとんどでした。
しかし、昨年は富士大学、一昨年は名城大学(愛知)がベスト4に残るなど、地方大学の躍進が目立っています。
今年の出場校は次の通りです。
【北海道二連盟】札幌大学【東北三連盟】富士大学【東京六大学野球連盟】早稲田大学【東都大学野球連盟】青山学院大学【関東五連盟第一】創価大学【関東五連盟第二】日本体育大学【北陸・東海三連盟】名城大学【関西五連盟第一】天理大学【関西五連盟第二】佛教大学【中国・四国三連盟】環太平洋大学【九州三連盟】福岡大学
「首都圏、関西圏の有力大学でレギュラーになれないより、地方の大学で主力選手となって、全国大会で好成績を残してドラフト指名される」などの理由で、地方の大学に進む選手が増えています。また、「全国的に有名な大学を倒す」との目標を掲げて猛練習に励む地方大学の選手も多く見られます。
さて、明治神宮大会を制するのは、首都圏、関西圏の名門校か、それとも地方の大学か。注目されます。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。