プロ野球日本シリーズ第5戦が31日、みずほペイペイドーム福岡で行われ、DeNAが先発全員安打の猛攻で7-0とソフトバンクを圧倒して3連勝とし、一気に王手を掛けました。
DeNAは、三回、二死一、二塁から筒香の中前適時打で先制すると、四回は無死一、二塁で牧の左越え3ランで追加点。九回には梶原の2点二塁打などで勝負を決めました。
投手陣も先発のジャクソンの7回3安打無失点の好投など、3投手リレーでソフトバンク打線を封じました。
今シリーズ、ソフトバンクは第1戦5点、第2戦6点挙げ連勝スタートを切ったが、第3戦の一回に1点入れた後、第5戦まで26イニング連続無得点というシリーズ2度目のタイ記録を作ってしまいました。さらに、連続3試合合計1得点は3度目、2試合連続完封負けは7度目のタイ記録です。
シリーズの流れは、ここまで全てビジターチームが勝利という「外弁慶シリーズ」となっています。第1戦から5試合以上続けてビジターチームの勝利は、2000年の巨人対ダイエー(現ソフトバンク)戦(第5戦まで)、11年のソフトバンク対中日戦(第6戦まで)に次いで3度目です。00年は巨人、11年はソフトバンクが最後は本拠地で日本一になりました。
一方、シリーズで先に王手をかけたチームは、過去74度のうち、優勝が63度。2勝2敗から王手は30度目で、過去29度のうち22度日本一になっています。
また、DeNAの王手は大洋時代の1960年、横浜時代の98年に次いで3度目で、過去2度は王手をかけた後、いずれも次の試合に勝って優勝しています。
日本シリーズ出場の過去2度とも日本一のDeNA。ソフトバンクも2003年以降、8度のシリーズ出場ですべて優勝と、シリーズに強い両チーム。
DeNAはセ・リーグ3位だが、過去、リーグ3位からの日本一は2010年のロッテだけ。DeNAには2度目の「下剋上日本一」がかかります。
シリーズは2日に舞台を横浜スタジアムに移して行われるが、第6戦以降もビジターチームが勝つのか、それともーー。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。