米大リーグワールドシリーズ(WS)、ドジャース対ヤンキース第2戦が26日(日本時間27日)、ドジャースタジアムで行われ、ドジャースは先発山本由伸が6回1/3、1安打1失点の好投でヤンキースを4-2で破り、連勝。日本人投手がWSで先発するのは2007年のレッドソックス・松坂大輔、17年のドジャース・ダルビッシュ有(現パドレス)以来3人目で、勝利投手となったのは松坂以来17年ぶり2人目となりました。 

 山本は初回、先頭のトーレスを四球で歩かせ、ソトの遊ゴロで一死二塁のピンチを迎えたが、ジャッジを空振りの三振、スタントンを一飛に仕留め、無失点スタートを切りました。

 二回にエドマンの左越えソロ本塁打で1点のリードをもらった山本だが、三回、ソトに右越えソロ本塁打を打たれ、同点。しかしその裏、T・ヘルナンデスの2ラン、フリーマンの2試合連続弾で3点を勝ち越してもらいました。

 これで波に乗った山本は四回、五回をともに三者凡退に抑えるなどヤンキース打線に付け入る隙を与えず、結局、6回1/3投げ投球数86、1安打、与四球2、失点1でリリーフ陣に託しました。投球回数6回1/3はWS日本人投手最長イニング。投球数86のうち、ストライクが54球と、ストライク先行で終始投げ通すことが出来たのが好投の理由で、最速157.7㌔の速球、鋭いスライダー、スプリットの変化球も制球良く投げられました。

 ヤンキースも九回に1点返した後、さらに二死満塁とドジャースを追い詰めたが、あと一歩及びませんでした。

 山本は試合後、「勝てたのでうれしく思う。先制点を取ってもらい、追い着かれたが、冷静に投球できた。ストライク先行でいけたのがよかった」と喜びを伝えました。

 ただ、ドジャースにとって不安なのは、七回に四球で出塁した大谷翔平が二盗を仕掛けてアウトになった時、左肩を痛めたアクシデント。ロバーツ監督は「亜脱臼」とし、詳細な検査をして28日にニューヨークで行われる第3戦以降の出場の可否を判断すると明らかにしました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。