米大リーグワールドシリーズ(WS)の対戦カードが20日(日本時間21日)、ナ・リーグ優勝のロサンゼルス・ドジャースと、ア・リーグ優勝のニューヨーク・ヤンキースという東西人気球団同士の顔合わせに決まりました。
WSの第1回開催は1903年。ナ・リーグはピッツバーグ・パイレーツ、ア・リーグはボストン・アメリカンズ(現在のレッドソックス)の対戦で、アメリカンズが5勝3敗で初のワールドチャンピオンになりました。しかし、翌年はナ・リーグ側の対戦拒否により中止となり、再開は05年からです。
03年から参加している16球団はすべて複数回の世界一を経験しているが、最も早く2度目の優勝を経験したのは、07年、08年に連覇したシカゴ・カブス。ただし、2016年に3度目の優勝を果たすまで100年以上も遠ざかっていました。また、フィラデルフィア・フィリーズは、16球団の中で最も遅い1980年に初優勝を飾り、2度目も2008年と、「遅咲きのチーム」と言えます。
ドジャースは、ブルックリン時代の初出場から7シリーズ連続敗退しており、8度目出場の1955年、ヤンキースを倒して、初の世界一となりました。対戦カード別は、「ドジャース対ヤンキース」が1位で、今回が12度回。結果はヤンキースが8回優勝です。
ワールドチャンピオン回数のトップはヤンキースの27回で、2位カージナルス11回、3位アスレチックスとレッドソックスの各9回で、ドジャースは6位の7回。逆にWSに出場したものの敗退した回数はドジャースが1位で14回、2位ヤンキース13回、3位ジャイアンツ12回と続きます。
ヤンキースは40回WSに出場して27回優勝に対し、ドジャースは21回出場で7回優勝と、実績はヤンキースが勝ります。リーグ別優勝回数もヤンキースが所属するア・リーグが68回、ドジャース所属のナ・リーグは51回で、こちらもデータ上はヤンキースに軍配が上がります。
ヤンキースが世界一になれば、松井秀喜がMVPに輝いた2009年以来15年ぶり、ドジャースは20年以来4年ぶりとなるが、25日(同26日)から始まるWSの結果は果たしてーー。
◇◇◇◇
1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。