米大リーグの「優勝決定シリーズ」は、ナ・リーグがドジャース、ア・リーグはヤンキースが18日(日本時間19日)現在、ともに3勝し、ワールドシリーズ進出に王手を掛けています。東西の人気球団が、ともに進出を果たせば通算12度目で、過去の対戦成績はヤンキースの8勝3敗。1981年を最後に顔合わせはなく、実現すれば、43年ぶりの頂上対決となります。
11度の対戦は、カードとしてはメジャー史上最多の組み合わせです。ドジャースがニューヨークのブルックリンに本拠を置いた時代は「地下鉄シリーズ」、ロサンゼルス移転後は「北米大陸横断シリーズ」と言われていました。
最初の対戦はブルックリン時代の41年で、ヤンキースが4勝1敗で世界一。2度目は47年で、ヤンキースが4勝3敗。3度目は49年で、初の黒人選手ジャッキー・ロビンソンがドジャースの選手として出場したが、ヤンキースが4勝3敗。4度目は52年で、ヤンキースが4勝3敗、5度目は53年と2年連続の対戦で、ヤンキースが4勝2敗。
初めてドジャースがヤンキースを破ったのは6度目の挑戦の55年で、ロビンソンの本盗などの活躍で4勝3敗。翌56年の7度目の対戦はヤンキースがドン・ラーセンのシリーズ唯一の完全試合などで4勝3敗。
8度目の63年は、ドジャースがロサンゼルス移転後、初の対戦で、ドジャースが4勝0敗の初のストレート勝利を果たしました。9度目は77年で、ヤンキースがレジー・ジャクソンの1試合3本塁打などで4勝2敗。翌78年は10度目でヤンキースが4勝2敗。11度目は81年で、ドジャースが4勝2敗でワールドチャンピオンとなりました。
今季は、「名門対決」とともに、ドジャースには大谷翔平、ヤンキースにはアーロン・ジャッジと、「本塁打王、打点王」の二冠に輝き、リーグMVP候補の両選手の打撃にも注目が集まります。
今季のシーズンでの対戦は6月7日からニューヨークのヤンキースタジアムで3連戦が行われ、初戦に山本由伸の好投などで先勝したドジャースが2勝1敗で勝ち越しました。
ワールドシリーズ開幕は25日(同26日)だが、果たして「ドジャース対ヤンキース」の夢の対決となるか、注目されます。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。