ナ・リーグの優勝決定シリーズ(7試合4戦先勝方式)、ドジャース対メッツ第1戦が13日(日本時間14日)、ドジャースタジアムで行われ、ドジャースの「1番、DH」で出場の大谷翔平は2安打、1打点でチームの9-0の勝利に貢献しました。メッツの先発千賀滉大は1回1/3、2安打、4四球、3失点の不安定な投球でKOを喫し、敗戦投手となりました。
千賀は立ち上がりから制球が定まりませんでした。一回、先頭の大谷は二ゴロに打ち取ったが、ベッツから3者連続四球を与え、二死満塁からマンシーに中前適時打を浴び2点先取されました。さらに二回は四球、バントの一死二塁から大谷に右前適時打を打たれ、計3失点。ここで降板しました。
大谷は四回一死一塁の第3打席は右中間フェンス直撃の一打を放ち、一塁走者エドマンが生還。一度は適時二塁打と判定されたが、後に安打と右翼手の失策に記録訂正され、打点も取り消されました。それでも六回は一死走者なしから大きな中飛、八回は一死一、二塁からストレートの四球と、内容の良い打撃を続けました。
一方、ドジャースの先発フラーティは、三回まで走者を出さない完ぺきな立ち上がり。その後は四球や安打は許したが無失点を続け、7回、投球数98、被安打2、奪三振6、与四球2,無失点で後続のリリーフ陣に託しました。
リリーフ陣もメッツ打線を無失点に抑え、ドジャース投手陣は、パドレスとの地区シリーズ第3戦の三回から33イニング連続無失点と、1966年のオリオールズと並ぶポストシーズン史上最長タイ記録をマークしました。
これでドジャースの1勝となり、第2戦は14日、同じドジャースタジアムで行われ、第3戦から5戦はニューヨークのシティーフィールド、第6戦、7戦までもつれればロサンゼルスに戻ってドジャースタジアムで行われます。
ドジャースは投打とも好調を維持したのに対し、メッツは精彩を欠いたが、ポストシーズンは一つのプレーで局面が全く変わるケースがよくあるので、ドジャースは気を引き締め、メッツは「ミラクルメッツ」の再現を信じて戦うしかないでしょう。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。