ナ・リーグの地区シリーズ、ドジャース対パドレス第5戦は11日(日本時間12日)、「ドジャース・山本由伸対パドレス・ダルビッシュ有」というポストシーズン史上初の日本投手同士の先発でドジャースタジアムを舞台に行われ、ドジャースが山本の好投でパドレスに2-0で勝利し、リーグ優勝決定シリーズに駒を進めました。

 5日(同6日)の第1戦では3回5安打5失点と不甲斐ない投球だった山本。この試合は、前回の失敗を取り返す絶好の機会で、初回を三者凡退に仕留める最高の立ち上がりを見せました。

 二回、ドジャースがK・ヘルナンデスの左越えソロ本塁打で1点リードすると、その直後の三回1アウトから連打を許したが、好調のタティースJrを三ゴロ併殺打に打ち取ると、雄たけびを上げるほど山本は気合が入っていました。四、五回は三者凡退に抑え、結局、5回、投球数63、被安打2、奪三振2、与四球1、無失点の文句ない内容で初勝利を挙げました。 

 一方、ダルビッシュも二回と七回に本塁打を浴びて2失点を喫したが、6回2/3、投球数77、被安打3、奪三振4、与四球1、失点2と、先発として十分な投球内容でした。特に「1番、DH」で出場の大谷翔平には、3打数無安打2三振、第2戦と合わせると、6打数無安打3三振と完ぺきに抑え、「先輩の貫録」を見せました。

 これで、ナ・リーグの優勝決定地区シリーズはドジャースとメッツの対戦となり、13日(同14日)、ドジャースタジアムで第1戦が行われます。メッツには復帰した千賀滉大がおり、「千賀対大谷」の対戦や、「千賀対山本」の投げ合いも期待されます。優勝決定シリーズは7試合4戦先勝方式で行われます。

 ア・リーグはヤンキースが既に優勝決定シリーズ進出を決めており、残るのは、12日(同13日)に行われる地区シリーズ第5戦、ガーディアンズ対タイガースの勝者が進出します。

 ポストシーズンは熱戦が続いており、益々目が離せなくなっています。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。