ナ・リーグの地区シリーズ、パドレス対ドジャースの第3戦が8日(日本時間9日)、サンディエゴのペトコパークで行われ、ドジャースの「1番、DH」で出場の大谷翔平は1安打放ったものの、チームは5−6で敗れ、1勝2敗となってパドレスに王手をかけられました。
パドレスの先発は、今季13勝9敗、防御率2.95の右腕キング。1シーズン良い状態を保ったが、対大谷は14打数6安打の打率4割2分9厘で、大谷が得意とする投手です。
一回、大谷はカウント2-2から内角のスイーパーを空振りの三振に倒れたが、続くベッツが左翼席への先制本塁打を放ちました。前の試合で左翼手プロファーに好捕された打球とほぼ同じ軌道を描いたが、今度はプロファーのグラブに当たったもののスタンドに入る幸運なアーチ。2022年からポストシーズン29打席連続無安打だったが、30打席目の安打が先制本塁打となりました。
しかしパドレスは二回、タティスJrの2ランなど3安打に犠飛、相手ミスなどを絡めて6点入れ、逆転。
劣勢に立ったドジャースだが、三回、無死一塁で大谷に第2打席が回り、バットを折りながらも中前打を放ち、好機を広げました。さらに一死満塁からT・ヘルナンデスの中越え満塁本塁打で1点差に迫りました。五回、大谷は先頭で第3打席に立ち、大きな中飛に倒れました。
パドレスは六回から2番手右腕エストラーダを投入、ドジャースも先発右腕ビューラーに代わって左腕のバンダに交代と、両チームとも継投に入りました。
八回、またも先頭で第4打席を迎えた大谷は、左腕スコットに空振りの三振。結局、この日は4打数1安打で終了しました。
ドジャースは残り2試合を2連勝しないとリーグ優勝決定シリーズに進めなくなりました。粘りを見せられるか、或いはダルビッシュ有らが待ち構えるパドレスが一気に勝ち上がるか、大事な第4戦となりました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。