ロッキーズ対ドジャース戦が27日、コロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで行われ、「1番、DH」で出場のドジャースの大谷翔平は二回、今季57盗塁を決め、2001年にイチロー(マリナーズ)に盗塁王を獲得した時の56盗塁を上回り、日本選手歴代トップの盗塁数となりました。

 初回の第1打席は遊ゴロに終わった大谷だが、二回、一死一、二塁での第2打席は右前敵打を放ち、続くベッツの3球目に二盗成功。四回一死一塁の第3打席は右前打を打ちました。

 六回の第4打席は無死二、三塁で、2番手右腕モリーナの高めに浮いたチェンジアップをフルスイング、右翼二階席に打球速度166.4㌔、飛距離132.9㍍の特大の54号3ランを打ちました。これで「54本塁打、57盗塁」まで伸ばしました。

 大谷は直近の得点圏では、13打数12安打の打率9割2分3厘の驚異的な数字を残し、開幕直後は「得点圏で弱い」と言われていたが、終盤にきて、払しょくしたようです。

 八回の先頭打者で迎えた第5打席は左中間二塁打を放ちました。この日は5打数4安打4打点1本塁打1盗塁で、打率は3割9厘。

 大谷は53本塁打、127打点で、「二冠」は確定的。打率もトップのアラエス(パドレス)に5厘差まで迫り、「三冠王」も残り2試合の成績次第で、十分可能な数字になってきました。 

 アリゾナ州フェニックスのチェイス・フィールドで行われたダイヤモンドバックス対パドレス戦では、パドレスの先発・ダルビッシュ有が7勝目を挙げ、日米通算203勝(日本93勝、米国110勝)126敗となり、黒田博樹(ヤンキース、広島など)と並んで勝利数トップに立ちました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。